発掘物語2 | 執筆記事|同志社大学歴史資料館

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はじめての発掘

斎藤 夏果
同志社大学 神学部二回生

最終更新日 2002年9月20日

 大学二年生春、私は縁あって、生まれて初めて発掘の現場を見ることができました。それまでもずっと興味はあったのだけれど、発掘は自分には縁遠いものだと思っていたので、今も自分がこの仕事に少しでも関われているということが、不思議でなりません。初めて見た発掘の現場は、いろんな形の穴、大きな石、そして綺麗な縞模様の断層が印象的で、今自分が生活しているこの場所の地下に、昔の人が生きた痕跡がこんなに鮮やかに残っているということに、とても感動したのを覚えています。

 そしてしばらくして、私はその発掘の現場に参加させてもらえることになりました。最初は、専門的な知識のある人にしか無理なんじゃないか、力仕事には足手まといにはならないだろうかととても心配でしたが、発掘をはじめると私はそんな思いも忘れて、夢中になってしまいました。私は主にすでに掘ってあるトレンチの壁面を、地層が見やすいように平らに削っていく作業をしました。最初はでこぼこだった壁面が、綺麗にならしていくことで色や土の感触の違いで、たくさんの層からなっていることがわかります。でも、どこの壁面もずっと同じような地層が続いているのではなく、色々な時代の人が掘り返したり、穴を掘ったあとがあるためになかなか複雑な構造になっています。でも、それを一生懸命確かめながら掘り、考え、謎が解けていくのがとても面白くて、すごいと思いました。これからも遺物を壊さないよう慎重に、わくわくしながら発掘のお手伝いをしていきたいと思っています。


壁面を削っています。



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