冠物

所属: アイヌ

特徴: 帯状の布を両端で縫いつけて輪にする。布端は魚皮と布が付属。表面には、藍色・褐色の布および樹皮を撚った縄を３段に巻き、また別素材の樹皮の縄をつける。ビーズを５個所に配し、また一部に３連の輪状飾りを付ける。植物繊維製の紐をくぐらせ両端は結ぶ。

備考: 石川メモ（19850410）:「サパンペ（Sapaunpe）もしくはInaur。長さ64㎝巾２㎝強の布をたてにつづり、巾4.5㎝ほどにし、それぞれの両端をしばり、かぶりものとしている。上下不明。ブドウズルを撚ってつくるものとは異なり、五本の樹皮を撚ったものを布のうえに巻きつけてある。イナウとは別のものであろう。青色のガラス小玉を両端近くに一個ずつ、木製の円盤と小玉を組み合わせたものが中央左よりに一個（右側にもあったことをうかがわせるほつれあり）、また中央には、コイル状の針金をＵ字形にしたものを３個、小玉を３個つらねたものを一個つけている。布は濃紺（？）の木綿と白（？）の木綿をそれぞれ重ねて縫い、それを細い布で結びつけている。尾部のみ絹を使用している。細紐をまわす。和紙のふせんあり。『祭事の冠物』細いひもをまわしてある。」

最大値: 64

採集地等: 北海道またはカラフト