整理室日記 | 執筆記事|同志社大学歴史資料館

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ホームカミングデー2002特集2:会話の風景から

市澤 泰峰
 同志社大学 文学部二回生
岡本 佑規
 同志社大学 文学部三回生
斎藤 夏果
 同志社大学 神学部二回生
中川 敦之
 同志社大学 文学部二回生
中村 拓人
 同志社大学 文学部三回生
堀井 佳代子
 同志社大学 文学部三回生
松田 度
 同志社大学歴史資料館非常勤嘱託職員
 同大学院博士課程後期

最終更新日 2002年11月7日

 ホームカミングデーの企画展「探訪 京の歴史~上京の視点から~」がおわって、整理室にも平穏が戻ってきました。
いま後片付けをしながら思うのは、展示を通じて交わした会話ひとつひとつの重みです。特に年配の先輩方は同志社の歴史に造詣が深く、在学数年の私たちはガイドをしながらも肝を冷やました。
今回は、展示を見に来てくださったおおくの方々への謝辞をふくめて、実際にパンフレットの作成や展示作業にたずさわり、ガイドとして活躍した学生たちに一文をよせてもらいました。


 今回私は、Home Coming Dayの歴史資料館主催の特別展示において、展示の説明を担当させていただきました。拙い説明しかすることができませんでしたが、思ってもみなかった鋭いご質問をいただいたり、まったく面識のない、年長の方々と接することができ、これからの研究活動や社会に出て行くうえで、非常に貴重な経験となりました。(市澤)


 展示にはたくさんの方が訪れ、それぞれの学生時代を懐かしく話してくださったことと、展示品について驚きと興奮で歴史の持つ魅力に惹き付けられていらっしゃったように感じたことが印象に残っています。(岡本)


 去る、夏の現地説明会では当日飛び入り参加だったので、何だか一人であたふたしていましたが、今回のホームカミングデーでの出土品展でも、あまり変わりはなく、大したお手伝いも出来ずに申し訳ない限りでした。でも、展示してあるパネルに目をやると、ふと自分が掘った壁面の写真があったり、お客さんにその経験を話して「頑張って下さい」などと言って貰えると、なんだかとても誇らしい気持ちになりました。これからもこの貴重な体験をもっともっと深めて、色々なことを学んでいきたいと改めて思いました。(斎藤)


 前日に200部の配布資料を用意していましたが、沢山の方が見学に来てくださり、当日2回に渡って計350部を追加作成しました。結局、460部を配布しました。卒業生の方々が、何十年か経っても母校に帰ってこられるような行事があるのは素晴らしいことだと思うとともに、微力ながらその一部分に関われたことを嬉しく思います。(中川)


 ホームカミングデーの展示にはたくさんの、同志社OB・OGの方がお越しになり、発掘調査の遺物などをご覧になりながら、「あの校舎の下からこんな物が出てきたのか」とみなさん大変なつかしそうにご覧になっていました。私もOB・OGの方から貴重な昔の同志社の話を聞くことが出来て、素晴らしい一日となりました。(中村)


 今回ホームカミングデーで学生会館での発掘成果の展示に参加させてもらいましたが、卒業生の方々が私のつたない説明を聞いてくれて、嬉しかったです。意外にも、学生会館での発掘の事を知らないという方が多かったです。せっかくだから大学はもっと宣伝するべきだと思いました。反対に卒業生の方からかつての大学の様子をお話していただいたりして大変楽しかったです。神学館の横に牛(?)がいることも、この度初めて知りました。(堀井)


 私自身が感じたのは、このような歴史展示の場所で交わされる会話が、その地域の歴史認識を深める重要な役割をになっているのではないか、ということです。とくに、上京という地域に根ざす同志社大学の担うべき役割も、そこにあるのだろうな、とも感じました。
今回の企画展には、460人の方が来館されました。たった一日でしたが、展示にかかわった私たちはもちろん、来館された方々も、「上京」という地域のイメージをより深めることができたんじゃないかなあ、と考えたり、またこんな機会があればいいなあ、などと思ったりしています。(松田)


~展示風景~




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