最終更新日: 2004年1月20日

岩倉大鷺町地点
発掘調査報告

目次

  • はじめに
  • 例言
  • I 位置と環境
  • II 調査の成果
  • III まとめ(松田)
  • 参考文献
  • 抄録
  • 図・表一覧
  • 写真一覧

  • ※ この報告で用いた遺構・遺物実測図については、PNG形式による縮小画像のみの閲覧となっております。
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    岩倉大鷺町地点 発掘調査報告

    同志社大学外国人客員教員宿舎(看山ハウス)新築工事にともなう発掘調査


    II 調査の成果

    1 調査の経緯と概要

    i 調査の経緯

     今回の発掘調査は、同志社大学が同岩倉校地内に建設を予定している、外国人客員教員宿舎(看山ハウス)新築工事にともなうものである。同志社大学では、上記の周辺地域の発掘調査成果をふまえ、同志社大学歴史資料館を調査主体とし、当該地点における埋蔵文化財の確認と記録を目的に、2003年7月4日(金曜日)から7月18日(水曜日)の期間で発掘調査を実施することとなった。

    ii 基本層序

     基本層序は、地表下40pまでが腐植土を含む暗褐色土と砂質土(第1層:表土)、その下部に 厚さ15cmの黒褐色土・10YR3/2シルト(第2層:耕作土)、その下に厚さ20〜30cmの褐色土・10YR4/3及び4/4粘土及び砂混じりシルト(第3層:床土)が堆積し、地表下70〜80cmで灰褐色土・10YR5/1〜6/1砂および礫(地山)にいたる(図060710111220,21,22および写真03)。これらの堆積状況をふまえ、第3層上面と地山上面で遺構の検出を行った。なお今回の調査では、調査区を大きく東西にわけて、掘削土の置場を確保しながら掘り下げを行い、調査区内に計6つのトレンチを設定し、トレンチごとに掘り下げと記録を行った(図3)

    iii 調査の概要

     第3層上面では土坑および溝を検出した。溝は調査区南半部で南北方向に、調査区北半部で東西方向に軸をそろえるもので、耕作にともなう溝と考えられる。土坑、溝ともに出土遺物は少なく、近代以降の磁器片と、混入とみられる須恵器が数点出土している。なお、第3層上面で検出した井戸(土坑5)から、須恵器とともに17世紀初頭に位置づけられる土器・陶磁器の破片が出土している。後述する条里地割遺構の一部を切る遺構である。

     地山上面では東西方向に軸をもつ条里地割遺構を検出した。本遺構は地山上面に、盛土によって形成されている。盛土内およびその周辺からは、8世紀から9世紀にかけての須恵器が出土している。この遺構が機能していた年代は、近代以降の土坑により遺構が切られていること、近代以降の耕作土により遺構が埋没していることから、近代までの長期間にわたる可能性がある。また、調査区の東端部では地山を削り出した南北方向に伸びる高まりがみられた。東西方向の畔との関連性も考えられる。













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