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概要
 この資料館は1996年2月にオープンした博物館相当施設です。収蔵品は、歴代の考古学担当教授であった故酒詰仲男先生および森浩一先生と、現在の考古 学担当の松藤和人教授を代表とする考古学資料室の全国をフィールドにした研究調査と、校地学術調査委員会による今出川・新町・京田辺の各キャンパスの発 掘調査で収集された85万点にのぼる考古資料や民俗・民族資料などから構成されます。また、京田辺キャンパスには天神山遺跡・下司古墳群・都谷中世居館群 などの遺跡が保存されており、本館ではそれを公開して、教育・研究に活用しています。
資料館の場所 京田辺キャンパス 知真館2号館
開館時間 月曜日〜金曜日(夏期・冬期休暇を除く)10:00〜16:00
休館日 土・日曜日および夏期・冬期休業日
入館料 無料
 
 
 
 
 
 
 
        大御堂裏山古墳
          
              下司古墳群
 
 
                        まむし谷須恵器窯
                                         展示案内
              都谷中世館群                     展示室 
                                         筒木宮碑 
                                             
 
                     
                     
                                           天神山弥生遺跡
                                         
                                      

展示概要
第1展示室 (1階)
  ●第1展示室(1階)では主に旧石器時代〜古墳時代までの全国にわたる地域の資料を展示しています。
展示室
   旧石器時代は、サヌカイト原産地二上山北麓で採集された資料と、北海道置戸・白滝遺跡の黒曜石製石器を展示しています。いずれも後期旧石器に属し、特にサヌカイトという地域的な石材を背景に考案された瀬戸内技法は石器製作技術史上たいへん注目されます。 二上山
   縄文時代は、前期(今から6000年前)の貝塚遺跡として有名な福井県鳥浜遺跡の資料を中心に展示しています。なかでも当時の食習慣などを解明する上でその後の研究を大きく進めた糞石は1962・63年立教大学との共同調査で初めて発掘されたものです。
(写真右:福井県三方町鳥浜遺跡出土の糞石)
鳥浜糞
   弥生時代は、大阪府の観音寺山遺跡・和歌山県の太田・黒田遺跡などの資料を中心に展示しています。観音寺山遺跡は二重の環濠と117軒の竪穴住居址からなる丘陵上の大集落跡で、稲作のほか当時の生業の多様性を考えさせる様々な石器群を出土しました。
(写真右:大阪府和泉市観音寺山遺跡出土の石器群)
観音寺
   古墳時代では前期(3世紀おわりから4世紀末)の古墳文化を代表する資料である三角縁神獣鏡や、紀年銘をもつ鏡の性格に大きな問題を投げかけた大阪府和泉黄金塚古墳の関連資料を展示。
(写真右:京都府城陽市西山2号墳出土の三角縁獣帯四神四獣鏡と大阪府和泉市和泉黄金塚古墳の関連資料)
鏡
   また後期(6世紀)では和歌山県井辺八幡山古墳出土の多彩な形象埴輪と須恵器を中心に展示し、中国・朝鮮半島との活発な文化の交流を知ることができます。
(写真右:和歌山県和歌山市井辺八幡山古墳出土の馬形埴輪)
井辺馬
第2展示室 (2階)
  大野寺 ●第2展示室(2階)では、今出川キャンパスの発掘資料を中心とした「遺跡が語る京都の歴史」研究、窯業・漁業・製鉄・石製品加工などの生産遺跡 の研究、そして考古資料などの「モノ」に遺された文字資料や、文書に描かれた「モノ」資料をキーワードにした考古・民俗・文献などの歴史系諸科学をつなぐ 学際研究などの資料をテーマ別に展示しています。
(写真左:大阪府堺市大野寺土塔跡採集の文字瓦(奈良時代)
  永楽 (写真左:京都市公家屋敷二条家東辺地点出土の「永楽通寶」銘をもつ飾瓦片)
  近世陶磁 ○遺跡が語る京都の歴史
  同志社大学今出川・新町キャンパスのある場所は、室町幕府がおかれた「花の御所」の隣接地にあたり、とくに中世後期以降は京都の中心地でした。 ここでは近年最も注目されている都市考古学の研究を基に、中世の活発な流通と日本の文化を代表する中世・近世の京文化を、日本国内はもとより遠く中国や朝 鮮半島から運ばれてきた様々な陶磁器を中心に展示しています。
  南蛮寺硯 (写真左:京都市姥柳町遺跡(南蛮寺跡)出土の人物線画のある硯の裏面)

○生産遺跡の研究 
  日本列島の歴史はこれまで稲をつくって生活をしていた人々を中心に語られてきましたが、近年は農耕以外を主な生業とした人々が古代・中世で大きな役割を果 たしていたことがわかってきました。ここでは窯址・製塩遺跡・漁労遺跡・製鉄遺跡出土および関連資料と、石器素材・石臼製作過程の資料を展示しています。
(写真右:大阪府和泉市濁り池窯址出土の須恵器)

濁り池
○南山城総合研究
  歴史資料館では、基幹となる研究として、京田辺キャンパスの位置する南山城地域の考古・民俗・仏教美術・歴史地理・古文書などをあわせた総合研究をおこなっており、それに関係する資料の展示もおこなっています。
(写真右:大阪府堺市四ツ池遺跡と堺市畑山窯採集の飯蛸壷(古墳時代中期)
蛸壷

●屋外展示 広大な京田辺キャンパス内には弥生時代以来の遺跡が各所に保存され、積極的に考古学関連の授業や博物館館園実習の場に活用されています。

天神山 ○田辺天神山遺跡
  正門から南東へ丘陵を上がったところにある弥生時代後期の集落遺跡です。1968年に発掘調査がおこなわれ、広場を中心にして竪穴住居址のならんでいる様子がわかりました。日常生活には不向きな高台で、木津川と普賢寺川の合流点を見下ろす位置にあることなど、争乱状態にあったとされる弥生時代後期の高地性集落遺跡の特徴を示しています。
下司 ○下司古墳群
  デイヴィス記念館の南、テニスコートを見下ろす丘陵斜面の雑木林の中には、7世紀はじめから8世紀はじめまで築かれた大小8基の古墳があり、そのうちの5 基については横穴式石室をそのまま保存しています。古墳の配置と石室の規格に特徴があり、古墳時代終末期の地域社会を復原する基礎資料となっています。

○そのほか、下司古墳群に続く東の丘陵には、戦国時代の在地豪族の居館跡(都谷中世居館群)が点在し、土塁や濠跡が残っています。これらは中世におこった南山城の国一揆の様子をうかがわせます。

○なお、正門の裏山に筒城宮跡の碑があります。筒城宮は、最近新王朝の始祖として注目されている継体天皇の宮です。

歴史資料館に関するお問い合わせは、歴史資料館事務室(0774-65-7040・7255)までどうぞ!
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